第80回アカデミー賞ノミネート発表

節目の80回、各賞の候補者が発表になった。イギリス勢、相変わらず強い。自国作品・俳優の売込みにかけては老獪だ。ドーバー海峡はせばまる気配もないのに、大西洋は年々せまくなっている。

≫≫ オスカー・ノミネート
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ヒース・レジャー/1979-2008

死因はまだ特定されていないが、おそらく睡眠薬のODであろうと言われている。

彼は結局 『ブロークバック・マウンテン』 でイニスを演じるために生まれてきたのだろうか。イニスのほうが先に逝ってしまうとは。

*検死の結果、処方薬の複合摂取(抗うつ剤・抗不安剤・睡眠導入剤・鎮痛剤等)による急性中毒死(事故死)と発表された。
≫≫ ザ・ガーディアン Accidental overdose killed Heath Ledger
category : [Obituaries]
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by withnail
本当に、イニスが先に逝ってしまうなんて、早すぎる。

彼は自分が逝ってしまったことを、受け入れているのだろうか…。意識はどこにあったのだろう…。

『The Dark Knight』で仕事を共にしたクリストファー・ノーラン監督がNewsweek誌に追悼文を寄稿している。

http://www.newsweek.com/id/105580

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ブラッド・レンフロ/1982-2008

『依頼人』で子役としてデビュー。イアン・マッケレンと共演した『ゴールデン・ボーイ』 Apt Pupil ('98) が印象的だった。ドラッグのOD。
category : [Obituaries]
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第65回ゴールデン・グローブ賞発表

節目のゴールデン・グローブ賞だが、脚本家協会のストライキの影響で、セレモニーやTV放映は中止となり、地味な発表となった。

≫≫ ゴールデン・グローブ賞各賞の受賞者たち(オフィシャル・サイトより)

作品賞の Atonement は英作家、イアン・マキューアン原作 のベストセラー『贖罪』。(*映画の日本語タイトルは『つぐない』)
category : [Films] Screen 2008
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ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記

National Treasure / Book of Secrets
観た日 2007-12-27

大スクリーンで見たから仕掛けの大きさで退屈せずにすんだ。第1作目をTVで見たのだが、10分持たなかった。ニック・ケイジもショーン・ビーンもジョン・ヴォイトも大好きな俳優なのに、である。それはともかく。

今回楽しかったのはロンドン・ロケである。バッキンガム宮殿に入り込み、女王の執務室にまで潜入、好奇心を満たしてくれる。あとはド派手なカーチェイスを、シティやサウスバンクあたりでやってくれるのだ。大通りは広いけれど、昔ながらの狭い路地も多々残るシティ。よく許可したなと思えるほどのスレスレ加減でブチ壊しつつ、同時に観光もさせてくれる。ロンドンのほかにはワシントン、パリ、ラシュモア山登山に洞窟探検、楽しいディズニー・ワールドである。

前半はコンピュータを駆使したハイテク作戦が展開される。しかし主人公の名がゲイツなのに、タイアップして使っているコンピュータ関係がiPodを初めとしたマック戦隊なのでアタマがくるくるした。後半、ラシュモア山に移動してからはアナログもアナログ、まるでインディ・ジョーンズであった。それにしてもこんなに易々と「宝」に行き着いていいのか。ラストも「宝」はすべて手の届かぬところに・・・、と思いきや、発掘調査まで始めているではないか。うまく行かせすぎじゃないか。

ゲイツの父が襲われて携帯のデータをすべてコピーされ、携帯での会話を盗聴されていることに思い行かなかったり、アビゲイルがゲイツの敵である(敵でなければライバル)ウィルキンソンにいともあっさりと「暗号を発見した」と話すところとか、おいおい、である。学者さんはお人よしで、人を疑うことを知らないのかね。

ディズニー映画なので冒頭、リンカーン暗殺にからむシーン以外は人が死なない映画である。今回悪役のエド・ハリスも最後は自分を犠牲にして誇り高く消えていく。それはいい。しかし、これだけの俳優たちをそろえて、見終わったあと何も残らない映画というのもないな。いや、見ているときはとても楽しかった。俳優陣と、観光名所のお陰。しかし映画館の外に出たら、自分の中に何も残っていなかった。ディズニーじゃなかったら、もっとダークでタフでシビアな宝探しが見られたのだろうか。

唯一の謎は「秘密の本」の47ページに何が書かれてあったか、なのだ。
category : [Films] Screen 2007
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アイ・アム・レジェンド

I Am Legend
観た日 2007-12-19

2013年、癌征圧のために開発されたクリピン・ウィルス。救世主となるはずのそのウィルスが突然変異を起こし、キラー・ウィルスとなって人類に襲いかかった。感染者は脳に異常をきたし凶暴化、確実に死に至る。感染源であるニューヨークは封鎖され、人々はパニックと絶望の中、取り残される。3年後、マンハッタンから人間の姿は消滅、動物園から逃げ出した鹿やライオンがサバンナのように行き交っていた。ただ1人、免疫を持っていたため生き残ったウィルス研究者ロバート・ネビル(ウィル・スミス)は相棒であるシェパード、サムとともに孤独なサバイバル生活を続けながら、人類の希望となるはずのワクチン開発に取り組んでいた。

冒頭の、巨大なゴーストタウンと化したニューヨークの風景が素晴らしかった。ワシントン・スクエア、ブロードウェイ、タイムズ・スクエア。シュール!この風景には感動すら覚えてしまった。しかしあとはウィル・スミスを見る映画であって、ストーリーは先細りの尻すぼみで、あっけに取られるような結末の安易さ。これだけの道具立てでこれだけ?という感じ。広げた風呂敷が大きすぎた。

キラー・ウィルスに感染し発症した人間が凶暴なゾンビのようになって同類を襲う、というのは『28日後』とそっくり。ワクチン開発の経過もスジが読めてしまうし、途中からネビルの他に生存者がいるとわかるのだが、彼らのキャラクターも生かされず、ただのコマ合わせでつまらなかった。

さらに気になるディテイルの矛盾。たとえば封鎖されたマンハッタンでほぼ死に絶えたはずの人間の、その屍が一つもないのだ。埋葬はされたのか?何万という人間をどうやって?放置されたのならその残骸がストリートにもあふれているはずだ。ゾンビと化した人間にすべて食い尽くされてしまったのか、腐食の気配すらない。ネビルの背景にはキラー・ウィルスに侵され死んでいった何百万という人間の叫びがあるはずなのに、それが聞こえてこない。ネビルがそれを意識的に遮断し、ステルスの翼の上でゴルフの打ちっぱなしをやることで、自分の理性をかろうじて保っているのだ、という解釈もあるだろうが・・・。

人っ子一人いないマンハッタンにバーチャル・ツアーをするような感覚を楽しめばそれでいいのかもしれない。いや、コンピュータ・ゲームの世界だ。ゾンビとのサバイバル・ゲーム。

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原作はリチャード・マティスンRichard Matheson『地球最後の男』(I Am Legend)。今回が3度目の映画化。最初はヴィンセント・プライス主演で「地球最後の男」('64)、続いてチャールトン・ヘストンで「オメガマン」('71)。
category : [Films] Screen 2007
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