ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記

National Treasure / Book of Secrets
観た日 2007-12-27

大スクリーンで見たから仕掛けの大きさで退屈せずにすんだ。第1作目をTVで見たのだが、10分持たなかった。ニック・ケイジもショーン・ビーンもジョン・ヴォイトも大好きな俳優なのに、である。それはともかく。

今回楽しかったのはロンドン・ロケである。バッキンガム宮殿に入り込み、女王の執務室にまで潜入、好奇心を満たしてくれる。あとはド派手なカーチェイスを、シティやサウスバンクあたりでやってくれるのだ。大通りは広いけれど、昔ながらの狭い路地も多々残るシティ。よく許可したなと思えるほどのスレスレ加減でブチ壊しつつ、同時に観光もさせてくれる。ロンドンのほかにはワシントン、パリ、ラシュモア山登山に洞窟探検、楽しいディズニー・ワールドである。

前半はコンピュータを駆使したハイテク作戦が展開される。しかし主人公の名がゲイツなのに、タイアップして使っているコンピュータ関係がiPodを初めとしたマック戦隊なのでアタマがくるくるした。後半、ラシュモア山に移動してからはアナログもアナログ、まるでインディ・ジョーンズであった。それにしてもこんなに易々と「宝」に行き着いていいのか。ラストも「宝」はすべて手の届かぬところに・・・、と思いきや、発掘調査まで始めているではないか。うまく行かせすぎじゃないか。

ゲイツの父が襲われて携帯のデータをすべてコピーされ、携帯での会話を盗聴されていることに思い行かなかったり、アビゲイルがゲイツの敵である(敵でなければライバル)ウィルキンソンにいともあっさりと「暗号を発見した」と話すところとか、おいおい、である。学者さんはお人よしで、人を疑うことを知らないのかね。

ディズニー映画なので冒頭、リンカーン暗殺にからむシーン以外は人が死なない映画である。今回悪役のエド・ハリスも最後は自分を犠牲にして誇り高く消えていく。それはいい。しかし、これだけの俳優たちをそろえて、見終わったあと何も残らない映画というのもないな。いや、見ているときはとても楽しかった。俳優陣と、観光名所のお陰。しかし映画館の外に出たら、自分の中に何も残っていなかった。ディズニーじゃなかったら、もっとダークでタフでシビアな宝探しが見られたのだろうか。

唯一の謎は「秘密の本」の47ページに何が書かれてあったか、なのだ。
category : [Films] Screen 2007
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