アース

Earth
観た日 2008-01-16

BBC制作「プラネット・アース」の劇場版。『ディープ・ブルー』の姉妹編。しかし「ファミリー向け」に構成してあって、そのストーリー仕立てがどうもむずがゆい。けなげなゾウの子供や愛くるしいホッキョクグマの親子、ザトウクジラの親子。子供にはわかりやすいだろうが、その作為が教条的で素直に感動できないのだ。

しかし高所での空撮、とくに河の流れに沿って鳥瞰しつつ下り、最後に真下に滝を見ながら飛び出す、という流れは素晴らしかった。恐怖と同時に、わくわくするような興奮を与えてくれる、新手のジェットコースターに乗っているような映像なのだ。モーターパラグライダーでの空撮は、ヘリコプターやセスナでは実現できない浮遊感とスピードを経験させてくれる、ヒトにはそなわっていない三次元の感覚だ。自分の手でさわれそうな、すぐそこにある高所の風景。実にスリリングだった。

はるか地上を見晴るかす視線。同時に、その地上で何が自然に対して行われているか、地面を這う昆虫のような視線で見ること。地球の自然環境を守るためにはヒトの視線で見ていてはだめなのだと思った。ヒト以外のものの視点から考えてみること。そうすれば今何をするべきか、何をしてはいけないか、わかってくると思った。

語り手は渡辺謙。悪くないが、英語版ではパトリック・スチュアートなのだ。そちらのほうでも見たかった。
category : [Films] Screen 2008
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